禁煙日記5

禁煙日記

何たることだ。私はマサイ族を超えた。今禁煙外来にて肺活量の検査である。まさかドライアー狀のものをくわえさせられ、鼻輪を付けるとは思いもよらなかった。これは下手をしたら、どこかのSMクラブの変態プレイ中の写真と言っても、誰も疑問を持つまい。このような物を口に咥えたジャズピアニスト。何たることだ。

担当の女医さんのお名前をお聞きしたがもう失念している。チャンピックスのせいか、私が私自身に戸惑っている故の混乱のせいか。禁煙外来は大繁殖である。私も「禁煙外来」に迷い込んだ、飛んで火に入る夏の虫である。はい、いらっしゃいませー、ナニナニ、煙草が止められない、それはお辛いでしょう。一緒に頑張りましょう。でも最後は貴方の意志ですから、と言われるに決まっている。今待合室で、診察待ちである。ではまた。